バイクで一人旅 四国編 その10
今日が出発の日、1日では帰れないので1泊ほど愛媛県のキャンプ場に泊まることにした。これで別れとなると帰りたくない気持ちでいっぱいになる、でもいつかは帰らなければならない。自分の心は「帰りたくない」と、「帰らなければ」の思いがちょうど半分ずつあった。
昨日の夜に
高知を離れる日の夜のこと、ある人へ電話するかしないか迷っていた。ある人とは小学生の時の友達A君でお母さんから連絡先を聞いていたんだけど、迷惑にならないか考えたが思い切ってかけてみた。
かなり緊張して言葉がうまく出てこなかった、電話に出たA君の声はすっかり変わって低くなっていて落ち着いてる様子だった。20年ぶりの会話は良く弾み、あの時こうして遊んだとか、こんな出来事があったとか昔話の話題は尽きない。
お互いのことが今どんな状態なのかが分かって、自分のことも覚えてくれてうれしかった。
やっぱ、電話して正解だったと自分は思った。
「今は無理だけど、いつかどこかで会えたらいいね」と言う言葉を最後に電話を切った。何事も行動に移してみるものだと思う。
まぁ、緊張して最初らへんはカミカミだったけどね
高知県から愛媛県へ
愛媛へは来た道を戻るだけで、国道194号線を今治方面へ、11→196号線を走る。途中の寒風山トンネルは全長約5.4キロのほぼ直線と非常に長くトンネル好きにはたまらないと思う。(そんな奴いるのか?)
トンネルの前後は軽快なワインディングが続き、走るにはもってこいの道で結構楽しめるだろう、但し速度は控えめに。
広告
今治市内に入り、317号線を松山方面へ。道なりに進み今日の野営地に近づく。
竜岡キャンプ場
実は正確には湖の反対側にある、玉川湖畔公園に泊まっている。竜岡キャンプ場は水場、トイレはある物の地面は砂地でボートやカヌーをする人が来たりするので、ここでの野営はおススメしない。
一方公園は水場あり、トイレあり(ぼっとんだけどな)電灯も何ヵ所かついて真っ暗にならない。地面は草地で野営をするにはいい場所だ。買い出しと風呂は近辺にないので来る前に済ますと良い。
設営を終わらせ一息つく、この旅もあと1日で終わり。
最終日
この日の朝はかなり寒く冷え込んだ、夏から秋に季節が移ったようだ。
温かい紅茶を作りパンを食べ、片付けて出発の準備をする。テントをたたみ荷台に載せてパッキングする、忘れ物がないか確認し、バイクを走らせキャンプ場をあとにした。
広告