前回の記事「排水の詰まりトラブル 実際の対処法と責任と費用負担についてすべて解説します 借主さんのお悩み解決」の続きになります。
初日は時間の都合で作業はできず、翌日清掃作業する運びとなった。
※一応借主は立ち合いが必要となりますが、作業をず~っと見ていなくても構いません。
詰まった排水口などは強烈な見た目をしていますし、臭いも最悪レベルなのでたまにのぞく程度にしておきましょう。
つまりがひどく、油の塊などがパイプをふさいでいるため高圧洗浄で取り除くことになりました。
※画像は見た目が悪すぎて掲載はしません。
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清掃業者がやらかして排水逆流でキッチンが汚水で汚損
作業は順調かと思われたが、ふとキッチンを見るとありえない光景が広がっていた。
なんと汚水が逆流してキッチンの床にたまっていたのだ。
すぐさま、作業止めさせキッチンを「今すぐ掃除しろ」と指示を出した。
こいつらは掃除しに来たのか汚しに来たのかよくわからない、これはプロの仕事ではない。はっきり言って素人だ。
清掃作業失敗による設備、私物の損害責任と倍賞責任
借主が取るべき対処行動
今回の大失態による損害の責任と賠償責任はすべて業者にあり、汚損させた個所はすべて元通りに回復させなければなりません。
借主がすること1つ目
汚損状況をすべて写真に収めて証拠を取る
この写真でどこが汚染されているか、どこまで原状復帰する必要があるかを決めるために必要になりますので絶対に行ってください。
借主がすること2つ目
汚損が生じたすべての私物について、弁償を請求する
排水というものは非常に厄介で、少しでも触れた所はすさまじい数の細菌とウイルスに汚染され、強烈な悪臭も付きます。
悪臭はどうやっても100%落ちませんので汚損したものは、交換以外原状復帰する方法はありません。
借主がすること3つ目
管理会社へすぐに報告すること
これは清掃業者がやることが多いですが、やらなかったり、渋ったりするそぶりを少しでも見せたら迷わず借主さんが連絡してください。
借主がすること4つ目
汚損した箇所の原状回復方法を決める
これは管理会社が決めることになりそうですが、今回は大家さんが借主(私)にすべてまかせると委任されました。
原状回復の方法は結果からいうと、すべて交換しかありません。
業者は清掃もできると言い張りますが、専門でもないし臭いも完全に消えませんからこの段階で清掃させるという選択肢は無くなります。
臭いに関して、その時だけは薄くなっても時間が経つとどうなるか分かりません、退去時ににおいがするようであればこちらの責任となる可能性があるため交換の措置が正しい選択となります。
実際の交換範囲
汚損したフローリングはすべて新品に張り替え
キッチンの土台部分をすべて新品に取り換え
交換個所は以上のものとしました
私物については床に敷いていたマットを新品に弁償させることにしました。
家具等は置いていないため損害無しで助かりました。
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1週間後フローリングの交換が始まる
清掃業者が手配した工事業者が張替えに来ました。
張替え前
張替え後
張替えは5時間で終わり、フローリングとキッチンの土台が新品になりました。
同時に汚損したマットも持ってきてもらい、有休が何日か削れましたがこれですべて片付き一安心。
新品なら大家も文句は言えないだろう。
交換したフローリングは退去時に復帰義務を負うか?
交換したフローリングは退去する傷などがあった場合、復帰する義務があるかどうかが疑問になります。
答えは、基本的に義務はないと考えます。
大家が、自ら交換した場合は必ず復帰の義務が発生しますが、今回は業者のミスで交換になったため義務はありません。
しかし、基本的に「きれいに使わなければならない」という借主の責務はあるためできるだけきれいに使った方が良いです。
自分は、傷汚れなどが付かないようにマットを敷いて使っていきます。
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