半年間北海道キャンプツーリングした2023年、ヒグマとツキノワグマの目撃情報が過去最多となり襲われて人身事故も起きました。
なぜこうなったかが気になる方もいることでしょう。
今回の記事は、過去最多の目撃情報と人身事故が起きたたった一つの理由を半年間北海道に滞在した経験をもとに持論にはなりますが考察してみました。
あわせてクマに遭遇したときの対処法も考察します。
たった一つの理由 クマが人間を警戒しなくなったこと
警戒しなくなった要因は複雑ですが大きく3つにまとめると
- 熊の駆除を規制した
- ハンター人口の減少
- 観光客の餌付けと接近
です
詳しく見ていきます
道内では90年に春熊駆除をやめてヒグマが右肩上がりに増加の一途をたどる。
増えすぎたクマは縄張り争いに負けた、エサが少ない等の理由で街に出没するようになりました。
ハンターが減ることで熊は「狩りに来る危ない生きもの」に合わなくなり、人への警戒心が薄れ親クマが子にも教えるため警戒心のないクマが増えます。
観光地や道路で珍しさのあまり人の食べ物をあげるという行為は「人は食べものをくれる存在」と認識します。
餌付けで味を覚えた熊は人間に近づくようになります。
また、カメラ撮影でクマへの接近はよく見られる光景、撮影目的でクマに付きまとうと人に慣れてしまう原因になります。
以上3点を要因としました。
他に挙げるとすると、酷暑続きで熊の食べ物が山に実らなかったことや、人間の住む地域と熊の生息地が隣り合わせなのも考えられます。
遭遇したときの対処法
一般的な対処法は以下のとおりです
- 近づいてくるとき
木の枝やはっぱの付いた枝があれば振って自分を大きく見せる
何もなければ、腕を大きく振る - 距離が近い突発的な遭遇
落ち着いて、騒がないことが重要
ゆっくり両腕をあげて振り、穏やかに話しかける視線を外さない - 襲われた時
うつ伏せになって顔と腹部を守り、首の後ろは手を回して保護する。転がされても、できればその勢いで元の姿勢に戻ること
ここで襲われた時の対処法について補足があります。
一般的な対処法は防御に徹していますが、手に持っているもの落ちている物で抵抗することも良い対処法と言えます。
理由は、ナタや素手で殴るなど抵抗してクマに襲われても助かってる方がいることです。
やられっぱなしより抵抗した方が生存率が上がるという事ですね。
まとめ クマとの共存と課題
このままでは個体数はさらに増え、各地で深刻な被害が出るので増えすぎた個体数をある程度人間が管理することに尽きます。
共存のため環境省がクマを指定管理鳥獣に指定し、北海道では2024年4月に施工する方針となっています。
指定後は自治体による捕獲や調査などの管理を国が支援し、生息分布や個体数などのモニタリングを定期的に実施、捕獲する際も過度なものにならないよう限定的に調整となります。
これまで対策の基本とされた人の生活圏に侵入したクマなどを排除することに加え、人とクマの生息域の間に木を伐採するなどの環境整備や個体数管理を強化した「緩衝地帯」を作り、人の生活圏への侵入を防ぐ方針となる見込みです。
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