16日目、北海道の特に東側に来てからは日の出がすごく速い。3時半過ぎには日が出てきて4時になると昼間のように明るい。
事件発生
うすうす気にはなっていたタイヤの溝。見るとすでにスリップサインが出ている。これはまずい、しかもこんな所でなるとは…
うろたえても仕方ないし、バイク屋を探しながら旅を続行する。アドレスは販売台数も多いし、タイヤのサイズもよくあるサイズだからすぐに見つかるだろう。大丈夫、すぐに見つかるはずさ。
こうしてタイヤ探しの任務が追加された
日本最東端の地へ
この日の予定は根室方面に行き、そこから海沿いを走って浜中町までが工程となる。
別海町からは国道243から44に入ると後は道なり。
暑かった別海町とは逆に根室市に近づくと肌寒い。ただ、空気が汚れてないからか、本当に澄んでいる。こんな空気を吸うのは初めてで、もしかすると日本の中で一番空気の綺麗な場所じゃないかと思う。
道道35に移り根室半島の一番東までいくとここにたどり着く。
そうここは、日本最東端の土地、納沙布岬だ。ついにここまで来た、日本の一番端っこ、この先は宗谷岬と同じロシアだ。
天気は晴れているのに見えるはずの島々が全く見えない。
目を凝らすとどうやらこんな日にも霧が出ているみたいだ。
公園内のモニュメントたち
公園内には、数多くのモニュメントがあってひときわ目を引くのがこれ。
始め見た時これが何なのかさっぱり分からなかった。巨大なモニュメントは北方領土早期返還を祈念して作られたもので「四島のかけ橋」と名前がついている。
それ以外にもたくさんのモニュメントが作られ、4島返還への行動と努力の跡が見れる。
近くに資料館もあり、貴重な資料を基に歴史を知ることができる。ちなみに、根室市が発行する最東端到達証明書が貰える。ここに来たら貰っておくこと。
浜中町
冷たい風が気持ちいい納沙布岬をあとに、太平洋沿いに道道52→142→123の順で一路浜中へ。
何も遮る物がなくてひたすら地平線が続くこの道は良い気持ちで走れる。
こんな感じで両側を木々に囲まれた道も別格だ。
142号線は別名北太平洋シーサイドラインと呼ばれ、海を横目にどこまでも続く道を走る。
根室を出てからはGSはもちろん、コンビニも何もないので給油と飲み物ぐらいは買っておこう。
数時間後浜中町に入って
んで
キャンプ場に到着
霧多布キャンプ場は岬のすぐ手前にある。管理棟で受付後設営となる。利用料はテント泊なら無料と旅人にはありがたい。
目の前に海が広がる良いロケーション(バンガローがちょっと邪魔してるけど)サイトは芝生で、傾斜地が多く駐車場付近が平たんでテントを張るならココ。
フリーサイトと駐車場はそこまでのキャパはなく、シーズンになると静かには過ごせないだろう。
土地柄、霧が出やすく風も強い日があるのでその日の天候で左右される。
買い出しは町内のセコマで済ませる。ゴミは持ち帰り、トイレは簡易的なものだが、難易度は高くはない。
霧多布岬
設営をさっさと済ませて岬を観光しよう。岬までは駐車場に留めて、そこからは徒歩。
階段からでも景色が良い。先端まであと10分ぐらいかな?
やっと岬に着いた、駐車場から20分ぐらいは歩いたはず。
岬からは海と空と、手つかずの自然が一望できる。波はほとんどなく実に穏やか。風もない。
いつまでも眺めていたい景色がそこにある。他に観光客もおらず、自分ひとり貸し切りという贅沢で最高な時間だ。
さて、もう1か所の目的地に行くとしますか。
次は霧多布展望台、場所はキャンプ場より北に位置する。
展望台までは歩きだが。岬ほどじゃないから助かった。長時間歩くと膝が痛くなるのがつらい。
この角度からの眺めは岬の全体を見渡せ、断崖絶壁や緑が広がる風景を一望できて実におすすめな所。
違う所から見るといろいろな変化が出て面白い。
さて、観光もこれぐらいにして風呂に入って疲れを癒しますか~。
キャンプ場から町方面に10分ほどの所にある霧多布温泉ゆうゆが一番のおすすめ(というかここしかない)
入り口にルパン三世の特大ポスターが飾れらている。浜中町はルパン三世の作者、モンキー・パンチの故郷で館内にはグッズが売られている。
中はというと、そんなに広くはない。湯は少し黄色がかかっていてちょっと熱め。浴槽からの景色は最高、長居したくなる。大人500円。
16日目はこれにておしまい。明日は、幕別町方面に移動する。ここまでバイク屋はなくてちょっと困り気味、根室にあるかと思いきや実はなかった。
この先に釧路があるからそこでバイク屋探しと情報の収集をしてみよう。なにかあるはずだ。