27日目、途中で1回目が覚めたけど二度寝して睡眠時間は十分とれた。旅ももう終盤、時間はあっという間に過ぎる。
テントをたたんでいる時に、何か冷たい物が手に当たった。恐る恐る確かめると、小さなナメクジが数匹潜んでいた。草刈の影響か、そこら中にナメクジがいっぱいいる。
ナメクジを指で、はじき飛ばしつつ撤収作業は完了。今日もひたすら北上。
国道を道なりに進むのはありだが、途中の道道740号線がおすすめ。交通量は少なく、のんびり自分のペースで走れるのが良い。
天気は曇りで蒼い海は見えないけど、何やら海の一部を岩で囲んでいる怪しげな物を見たりと新しい発見ができて面白い。
いつしか国道に合流し寿都町から、蘭越町を経由してニセコ方面へ。
ニセコ町
今日の野営地はニセコ野営場。場所はニセコアンヌプリのふもとで、登山のベースキャンプ地にもなっている。
蘭越町から道道229→268→66→58と乗り継ぐ。道はかなり上りでどんどん標高が高くなっている。
山に近づくにつれて、雲なのか霧なのかよくわからない天候になってきた。
そうして目的地の野営場に到着。
時間は昼の12時をまわっている、ゆっくりと過ごせそうだ。
とりあえず管理棟で受付、駐車場にバイクを留めて階段を登った所がサイトになる。芝生のサイトは手入れが十分行き届いていて、広さも十分ある。ツーリングドームSTが50張りは行けそう。
ベースキャンプ地だけに標高は790mと高い。周りにコンビニはなく買い出しは先に済ますこと。ニセコはスキーが一般的なイメージだが温泉を忘れてはいけない。
ニセコアンヌプリから、町方面にはいくつも温泉があるので気になる所へ行くと良い。
サイトまでは階段、重い装備だときつい。
右はトイレ、左は管理棟。炊事場は管理棟の裏手にある。
設備はしっかりしていて不満はないだろう。1泊300円と旅人には優しい価格、予定が許すならここで何泊かするのもありかな。
ニセコ五色温泉
さて、この近辺には温泉がいくつかあるけど近さからこの温泉をほとんどの人が利用すると思う。
温泉は源泉かけ流しで何も手を加えていない。施設に入る前から臭いでわかるように硫黄が主成分で肌によく、とろみのある湯になっている。
湯加減は程よい熱さ。内風呂も良いけどここはやっぱり、露天風呂に入ってほしい。今日は霧で何も見えず残念だったが天気が良ければ、ニセコアンヌプリを眺めながら入れるという景色の良さは魅力的だ。
施設周辺には遊歩道があったり、温泉か湧き水か分からないけどそれらが作る川が流れていて豊富な自然がそのまま残っている。
今日も良い1日を過ごした、あとはぐっすりと寝るだけ…
なんだけど…
熊が怖くて全然寝れない
この日の利用者は自分だけ、前日まで泊まっていたお客さんはとうに帰っているし管理人さんも帰っている。寝ようとすると神経が研ぎ澄まされて些細な音にも敏感になる。
心臓の鼓動も良く聞こえて、逆に目がさえてしまう。なかなか寝付けない、夜がこんなに長いとは…