思ったより今日は目覚めが早かった、時刻は午前5時だ。そして素早く携帯で天気予報を調べる、今日移動するかしないか決めなくてはいけない。
予報ではこのまま下り予報、いろいろ考えた末やっぱ移動することに決めた。フェリーの出航時間もあるし、悩んでいる時間は残されてなかった。
そうと決まれば、撤収だ!自分でも驚くほどこの日の片付けるスピードが速かった。この旅1番の速さなのは間違いない。
来たぞ!2度目の北海道上陸
フェリー乗り場まで近くて助かった、利用する津軽海峡フェリーは大間から函館を結ぶ航路となっている。
基本的に午後と午前の1本づつで、毎日2便を運航している。
所要時間は1時間30分、時間には余裕を持っておきたい。
閑散期なので、予約は要らずそのまま乗船手続きをする。北海道には1週間滞在の予定で、丁度往復割引も使えて少し安くなる。ほんとはもっと居たいし、できればまた1周したいが本州1周の優先で断念。
タイダウンされてがっちり固定されている。
荷物は「この状態で何度もフェリーに乗っている」と船員に話すとそのままでいいよ言われた。
荷物の積み下ろしはあんまりしたくない、下船の時なんか焦るしからね。料金は、大人1人と124ccのバイクで往復5900円。船室は雑魚寝で、九四フェリーと変わらないスタイル。
函館に着岸し下船!
ついに、北海道までやって来た!
この時がついに来た、9カ月ぶりの北海道。いままで最高にテンションが上がった!!何度来ても北海道はいいねぇ。(まだ2回目だけど…)
それはそうと、喜びまくっている場合じゃない。早速キャンプ場に行って連泊する準備をしないと。
函館から一路国道5号線で大沼にやって来た。前回の旅で泊まりたかった「東大沼キャンプ場」に泊まるためだ。しかし到着したのは良いが、トイレは閉まってるし炊事棟の水は出ない。
なんかおかしいなと管理者に電話をかけて確認すると「オープンは2日後ですよ」こんな答えが返ってきた。
これはまずいぞ!ここを頼りにしてただけにかなり焦る。急遽、泊まれそうなキャンプ場を探す羽目になってしまった。この近くとしたら、鹿部町から南にある「南茅部河川公園」が良さそう、というかここしかない状況だ。
寝床を探して大沼→鹿部→大船
国道278→道道980(この数のすごさ半端ないねぇ)を経て南茅部河川公園に着いた。利用の仕方が分からず、管理している隣のホテルの従業員に聞くと、今は手続きなし利用料なしで勝手に使って良いとのこと。
事前に調べた情報が、不確かだったからこれで安心して使える。
日当たりの悪いところはまだ雪が積もっている、広い公園にも残っていて北海道はまだ寒いようだ。
サイトは、駐車場の右側と左側に分かれている。
左側はトイレ、炊事場と東屋に近い、あちこちに鹿のフンが落ちている。
右側は炊事場があるだけだ、ここもあちこちにフンが落ちている。
この先の天候も考慮して、左側の大きな炊事棟内にテントを張ることにした。
自分1人しかいないので問題ない。…がっ!ここで問題発生!なんとここもトイレ、炊事棟も水が出ない!
困ったなぁ…でも、水は手持ちを使って、トイレは保養センターで借りるからとりあえず解決だな。
食料の確保も済んでいるし、風呂は徒歩圏内にあるしここでひきこもる準備は整った。大沼のキャンプ場が開くまでの滞在だ。
今はまだ昼過ぎ、この辺りを少しうろちょろしてみよう。この辺なんかあるかな~。
ここは公園から10分ぐらいの
大船遺跡
なんと北海道に遺跡があるとは!しかもすぐ近くに。時代は縄文時代の物で、広さはここ一帯が集落になっていて相当数の竪穴住居がその当時あった。
今は数個しか残されていない竪穴住居だが、くらしの一部を見れる貴重な存在だ。
内部は丸太で組まれた柱、梁で強固な造り。
深さ広さは、深く大きくで家としたらかなり大型。
見ているとここだけ何か雰囲気が違う。
案内板によれば、盛土遺構(もりつちいこう)と呼ばれ、道具や大型の骨、火をたいた跡があることからそれらを送るための場所とされている。
この極寒の北海道にも、大昔から人が住んでいたのは興味深い。他の観光地が目立っているために、ここを目指して来る人は少ないかもしれないが昔のくらしや遺跡に興味があるならここは絶好のポイントになるはず。
温泉とガラナ
ぶらぶらして時間も経った、飯の前にまずは風呂。風呂は隣にある「南かやべ保養センター」、徒歩圏内にあるのが便利。
センターの中は温泉と休憩所に軽食がとれる食堂有。
400円で入れる温泉は白く濁り硫黄の香りがする。
お湯は熱めで長く浸かるのは無理、ぬるめが一番だよね。風呂上がりの客を狙うように、瓶入りの牛乳とコーヒーが待ち構えている。だがしかし!俺は自販でこれを見つけた!
これは初めて見るぞ
ガラナスカッシュ!!
北海道にいくつもあるガラナ飲料、こんなところに新種発見。味は、ガラナは少しおとなしくスカッシュらしく炭酸はきつめ。こいつはなかなかいけるぞ。
テントに戻ってからは、飯食ってすぐ寝た…と言いたいが熊が怖い。幸い炊事場は電気が付いて、真っ暗にはならないけど恐怖心は消えない。
その後1時間ごとに寝たり起きたりでつらかった。
2日目は雨でどこにも行けず、適当に時間を潰しまた永い夜を越した。