キャンプと焚火は切っても切れないものです
料理の熱源や
冬には暖を取るために必要です
焚火をするなら薪が必要で
ホームセンターやインターネットでいくつもの
種類の薪が売られています。
その中で物珍しさに惹かれ、オガライトを購入し実際に使って薪に適しているか検証してみました。
そもそもオガライトとは?
製材時に出る鋸くず(粉状)を機械で熱と圧力で焼き固めたもの。長さ40cm程度、太さは6cmぐらいの棒状で真ん中には穴が開いてる。
大体紙で包まれているか、段ボールで梱包されている。
重さは10kg、15kg等がありこれは15kgの方。
片手で持つには少し重い、キャンプ場で運ぶなら台車が要る。落としたりしないように、取り扱いには注意してもらいたい重さもあるので怪我の元にもなる。
中身はこんな感じ。15本入りで1個当たり1kgの重さ。
焼き固めているので香ばしい匂いがする。
長さが、40cmほどあるのでこのままでは使いにくい。でも、石等固いものに当てると簡単に割れます。
あまり細かく割るのは難しい、3~4等分できれば大体の焚き火台に入るはず。ちなみに素手で触ると表面の焦げくずで手が汚れる。手袋はあったほうがいいかな。
着火は細割の薪で
着火は、このままライターで炙ってもまず着くことはない。着火剤やバーナーでも相当な時間がかかりそう。1番良い着火方法は細割の薪を燃やしてやる方法だ。
これなら着火は簡単で誰にでもできる。画像のようにオガライトの上で薪を燃やすとなおさら簡単だ。
オガライトの燃焼
一般的に、針葉樹広葉樹の薪と比べてオガライトの方が熱量は高い。高火力なので、湯沸かしも少しの時間で済み大量にくべなくても暖かい。
着火して10分もしないうちに、火がまわって本燃焼へと移る。
暗闇だとこんな感じです。
メラメラと1本づつから火が出て良く燃えている。そして、熱い。
燃焼中は全くの無音、製造過程で水分が非常に少なく厄介な爆ぜることが一切ないからだ。爆ぜが無いのは、かなりのメリット。
焚火特有のパチパチ音がない代わりに、火の粉が飛び散って服に穴が開いたり燃え移ったりがないのは安心できる。
燃焼時間は、炎を出しながら1時間ほど燃えてその後は熾火に変わる。
1本だけストーブに入れた状態。
ストーブに入れると煙突効果で燃焼効率が上がりより高火力になる。
炎が出て終わると、熾火になり1時間ぐらいは燃焼を続けました。この時も十分火力は高く、網を引けば調理も余裕です。
この時追加でオガライトを投入しても、難なく火が付くし灰を被せれば燃焼がゆっくりになり熾火の状態が長く続く。
最後は灰となるわけだが、焼け残ることなく完全にすべて灰になっている。
この真っ白な灰は、肥料として畑にまいても問題はない。天然の素材で出来ているから、重金属等の残留や汚染はなく後処理は安全にできる。
オガライトのコストと保管
気になるコストだが、今回使ったオガライトは15kgで1300円。ホームセンターで売られている薪は、6~7kgで700~800円ぐらいで大体薪2束分。
質量単位で見ると火力の高さや燃焼時間は、はるかにオガライトが上なのでコストはオガライトの圧勝。
値段だけで見るとオガライトと薪とで、幅があるもののコスト面はそれほど気にはならなかった。
保管について
保管場所は日の当たらず、湿気の少ない所が最適。室内でも良いし屋外なら倉庫で十分。
今回使用したオガライトは、屋外の倉庫で1年以上置いていた物。湿気で使えなくなるかと思っていたが予想は外れて難なく使えた。
つまり、保管場所に気を遣えば、長期保管が可能という事。
余ってしまったら、元通りの状態に梱包して倉庫に入れておけば次回も使える。ただし、棚の1番上に置いてほしい。また、雨ざらしや軒下保管は吸湿の原因になるので厳禁だ。
まとめ
良い点
- 着火から灰になるまで高火力
- 薪割しなくて良い、軽い力で折れて手間いらず
- 全く爆ぜることがなく安心して使える
- 長期保存できる
- 適切な場所で保管していれば含有水分量を気にしなくて良い
いまいちな点
オガライトを使って特に不便と感じた事は自分はない。しいて言えば、価格のばらつきが気になったぐらい。高い所では1600円ほど。
総合評価
良い点とイマイチな部分を考えても、メリットが多くキャンプの焚火や調理に問題なく使えます。
コストや安全面でも優れているので、薪を使うよりオガライトの方が良いと判断します。
使う方によっては、不満が出てくるかもしれませんが一度は使ってみて下さい。
2021年11月追記
オガライトの値段が今までは1300円程で買えましたが、値上がりの影響で1450円になりました。
他のホムセンよりは安いですが数十円の差です。これはコスト面で、コメリオガライトに軍配があがります。
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