薪の燃やし方はいろいろ、直火、焚火台に薪ストーブ。
今までしたことのない燃やし方を見つけ、実際に試してみましたので紹介します。
Upside Down Fire を作ろう
用意する薪は太割、中割、小割と焚き付けがあれば良い。
今回は製材済みの廃材を使用。
初めは数センチの厚さの薪を置き、その上に一番太い薪を乗せていく。
さらに中割、小割と井桁を組むように互い違いに積み重ねていきます。この時薪との間には指1本分の隙間を空けること。
日が落ちて暗くなってしまった
完成するとこうなる、製材されているのできちっとした感じになってます。
段数は4段、一番上は焚き付けを乗せています。
薪の太さと種類
種類 太割 松 それ以外は杉
太さ 太割は80mm×90mm 長さ50cm
それ以降は80mm×40mm、45mm×45mm、20mm30mmの順で乗せています。
Upside Down Fireの作り方のコツ
・ 一番太い薪は長時間燃焼する広葉樹が良い
・ 一段目は燃えやすい針葉樹を使う事
・ 薪同士に隙間は、開けすぎず詰めすぎず2cm程度あける
Upside Down Fireを燃やしてみる
実際の火の強さ、燃焼時間は?
着火は一番上から行い、しっかりと燃やして消えないようにしましょう。
着火から10分後、焚き付けの下の段まで火が移り順調に燃えています。
5分ぐらいで焚き付け全体に広がっていました。
15分後には、3段目に火が移ろうとしています。
結構燃え移りが早くてあっという間に燃え尽きるんじゃないかと心配になります。この時点で暖も取れるぐらいの火力を発揮しています。
この日の夕飯はカレーだ。
着火から30分後、火がとうとう一番下の薪に移りました。
全体に火が移りましたが、中央だけよく燃えて端の方はまだ残っている状況です。
着火から40分経過、火力は最強になり熱すぎてテントまで非難しました。
テントとの距離は1.5m、これだけ離れていても熱が伝わってくるしこの距離が丁度いい感じです。
そして、1時間半後にはとうとう崩れ始めて終わりに向かっています。
大体の薪が熾火になっている状況ですが、これでも十分火力は高く未だ近づけません。
2時間経つと、熾火も減ってきてその分火の強さも下がる。
やっと、いつもの位置に戻ることができました。さて、後どのぐらい持つのでしょうか?
着火開始から2時間半も経ちました。
大量にあった熾きもほとんど燃え尽き、量がかなり少なくなりました。
暖も取れないほど火力が弱くなり、残りの熾火から推測するとあと30分ぐらいで完全に燃え尽きるでしょう。
ここでUpside Down Fireは終了とします。
Upside Down Fireのまとめ
火力
今回使った薪では、火力は非常に高くむしろ熱い、数人がまとめて暖を取れるほど強い。火も30cm~40cm出る。
調理はできないことはないけど、火が強すぎて焦げるかもしれない。火があまり強くない1段目か2段目が燃えているときに使うと良い。それ以降はお湯を沸かすぐらいかな。
燃焼時間
燃え尽きるまで約3時間、最後の方は火が弱くなるので実用時間は2時間半。
比較的、燃焼時間の短い針葉樹でこれだけ長持ちするとなると、広葉樹を使えばもっと燃焼時間が長くできます。
Upside Down Fireの注意点
高く積みすぎないこと、以外に火が大きく出たり崩れると大惨事になります。
周辺に崩れても良いように十分広いスペースを確保する。
可燃物は置かない、近くにあるものは何でも温めてしまうので着火や爆発の原因になります。
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