バイクで一人旅 四国編 その6 

バイクで一人旅 四国編 その6 

 

 12日目、キャンプ場でゆっくりできるのは連泊した時ぐらいで、普段は忙しい。明日は距離と時間を考えると、海沿いに走り室戸岬を通り、一気に高知市内の種崎キャンプ場に行けそうなのでそんな日程を立てた。

 適当に買い物を済ませたり、給油したりと明日に備える。
距離は約260キロ、明日も朝が早い。

 

四国一周最終日

 13日目、気付くと今日は四国一周最後の日。時間はあっという間に過ぎ去り出発の朝。空は明るいけどまだ日は出ていない。

 日が昇る前に走るのはなんか気分が良い、空は雲一つなく真っ青で、空気は少しひんやりしている。
徳島市に入った頃にはすっかり日の出を過ぎ、通勤ラッシュに巻き込まれる。海沿いの国道55号線をひたすら走り、阿南市を通り越し、美波町で給油。コメリに寄ってトイレを済ます、駐車場にいた時に50代くらいのおじさんに話しかけられる。

 「もしかして、四国一周中?」

 と聞かれ、「そうなんですよ」と返す。どこから来たとか出身地とか2、3受け答えしたぐらいだったけど、別れ際に「気を付けてね」と言ってもらえた。こういった言葉をかけてもらえるとありがたいし、何よりうれしい。

相変わらずの逆光

 東洋町を過ぎ、きれいな海と空が目に映る。しばし眺めていたいが後の工程もあるため走り出す。

こんな道を延々と走り続ける

 




 

室戸岬

 しばらく進むと、中村慎太郎像が現れる。作られた像は堂々と立ち一方を見据え、その眼には雄大な太平洋が映る。

凛とした表情で立つ

 像はかなり大きく作られて見上げる程。薩長同盟や倒幕に尽力するも、暗殺された中岡慎太郎。北上村に彼について詳しく知るとこができる中岡慎太郎館がある、資料も豊富にあるようで、時間に余裕があるなら行って見るのもいいかもしれない。

 遊歩道を歩いていくと浜に出る、地面は細かい石を敷き詰めたような感じで、大きくせり出した岩盤には何枚も折り重なった地層のような模様があり、岬特有の地形が楽しめる。

 

室戸岬灯台へ

 ここへ来たならシンボルの灯台も見ておきたい、室戸スカイラインから最御崎寺に向かう道の、隣に灯台への入り口がある。最初来た時道がわからずにちょっと迷った、地図でよく確認してもらいたい。

 15分ぐらい歩くと、灯台にたどり着く。

 

やや内陸に建っている

 大きなレンズのようなものが特徴的で、周りの景色も良くどこまでも続く太平洋が一望できる。

ちらりと室戸市が見える

 

 駐車場まで戻ってちょっと休憩、種崎キャンプ場まであと少し。

灯台入り口付近 道路からの光景は意外と良い、左端のバイクは自分の愛車v125

 

 足摺岬を過ぎれば後は、道なりに進むだけで高知市内に行ける。この国道55号線は走っていて本当に良い気分になる。海に目をやると、今日はちょっと波が高いのか、遠くからでも波の形が分かる。

 キャンプ場に戻る前に寄り道をしようと思う。行先は高知竜馬空港、買い物が目的で数あるショップの中から、利用したのはアグリファーム高知というお店。
ネット通販で何回か利用していて、
今回実店舗で買い物がしたかったからここを選んだわけ。大した物は買わなかったけどごっくん馬路村の炭酸バージョンはキンキンに冷えていて美味かった。

 

 

やっと帰ってきた

 

種崎キャンプ場の駐車場と浦戸大橋

 

 空港からキャンプ場までは、そう距離はなくすぐに着いた。四国一周にかかった日にちは8日間、雨で足止めがなければ1週間と割と早く終わった。色々な景色や各市町村の街並みが観れて良い経験になった。

 しばらくこのキャンプ場を拠点にして、高知市内を散策しようと思う。

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