バイクで一人旅 四国編 その4

 バイクで一人旅 四国編 その4

 八日目、今日は高知県を出て愛媛県に入る。大月町、宿毛市を通り越して、愛南町のとある場所へ。

紫電改展示館

この紫電改は永遠に銃声や爆発音を聴くことはないだろう

 

 ここには、太平洋戦争時に敵軍のアメリカを迎え撃つため、20機が発進し交戦後未帰還の6機中の1機が静態保存されている。79年7月に久良湾から引き揚げられ、ある程度の補修がされている。

 実際に見ると機体はかなり大きく迫力がある。幅約12m全長約9.4m、高さ4m装備重量3.8tとトラックが空を飛び回ってるのと同じだ。
機体をまじまじと見ると「これで命を懸けて、敵軍と戦っていたのか」と思うと非常に感慨深く、この気持ちは言葉には到底できない。

 機体のそばには、燃料タンクや計器類、弾薬が取り出されケースの中に保存されている。コクピットに取り付けられていた計器は、見た目の古さはあるが基本的な構造は今と変わらず、ボルトやねじに至っては現代と変わらない形をしていた。
写真撮影は機体のみでそれ以外はできないので、実際に行ってその眼で見てきてほしい。他、出撃した兵士たちについても当時の貴重な資料があるので深く知ることができる。

 展示館を後にし国道56号線を北に進み、西予市から伊方町へひた走る。今日の野営地は、伊方町三机にある須賀公園キャンプ場。いつもながら残念なのはキャンプ場の写真を一枚も撮ってないことで、写真があればわかりやすいんだけどなぁ…

須賀公園キャンプ場

 佐田岬メロディーラインから県道255号線を海沿いに行くとある。バイク乗り入れ可で、プールの横の芝生、林の中がサイトになる。炊事場は林の中、トイレは芝生のある広場のとなりで水洗で掃除が行き届いている。
近くに店がないので買い出しは先に済ませ、ガソリンスタンドはここに来る途中にある個人経営が1店。
風呂は亀ヶ池温泉がおすすめ、平日でもお客さんが多くて人気があるみたいだ。大人600円とまぁ普通の料金、レストランが併設されてかなり便利。

 このキャンプ場で気になったのが、神社があることでこれが何とも言えない雰囲気を作っていてかなり不気味で怖かった。「キャンプ場選びを失敗した」と思って、移動しようかと迷ったがもう午後5時過ぎだしめんどいからプール横の芝生にテントを張った。「やっぱり怖いから違うキャンプ場に行けばよかったな」とちょっと後悔した。




9日目

 何とか夜をやり過ごし(3時間ぐらいしか寝れなかった)今日は一旦大洲市に行き、溜まった洗濯物をコインランドリーで洗濯しつつスーパーに寄って買い物を済ませる。

 スーパーに寄るのは結構重要、食材や総菜とか新しい味に出会えるし、名産品も買える。毎日コンビニだと飽きるし変化がないからね。

 この日、野営地を決めるのにかなり迷った、候補地の二か所は山奥で人気(ひとけ)もなく、昨日のこともあるので出来るだけ市街地に近いところを探した。
そんなわけでキャンプ地は、えひめ森林公園キャンプ場に決定。大洲市から国道56号線で伊予市内へ、県道219号線に移り小さな看板が出ているのでそれを頼りに細い道を行くと駐車場、その先に入り口がある。

 管理人がいるので利用したい旨を伝えると快諾してくれた。
本来は予約が必要だったが、今日はたまたま泊りのお客さんがいたことと、早い時間に到着した事で許可をもらえた。更にありがたいことに、バンガローが1つ空いていてそれを貸してもらえるそうで、久しぶりに建物の中で寝れるのでテンションが上がった。

 このキャンプ場はバンガローが2つと、テントサイトははっきり覚えてないけど10ぐらいはあって丸太で仕切りされている。ただ、サイト間の距離はなく利用者が多いと隣の騒音が気になると思う。トイレは炊事場より奥に進んだところと管理棟にある、炊事場奥のトイレは作り変えらえてきれいだからこっちを使うといい。

 バイクはサイトの入り口の階段付近に止められる、いくつかテーブルと椅子が設置してあるけど蜘蛛にまみれて使えなかった。風呂はウェルピア伊予で入れる大人500円。

 風呂と夕食を済ませ、安心しきったのかすぐ寝てしまった。

その5へ