RZ50 最新のチューニング内容紹介
前回から変更した改造箇所は
レース仕様のシリンダーとヘッド
リップス ヤマハ72ccSPLチャンバー
この2つを紹介とインプレッションをします
1.レース用シリンダーへ換装
もともとは純正シリンダーでしたが、加工してもらい68.8ccへと排気量が上がりました。
シリンダーにはかなり手が入っていてポートの拡大とタイミングの最適化が施されている。
ヘッドは燃焼室を機械加工で、ピストンクラウンの形状に合わせて最適な形に仕上げ圧縮比も高めにされている。
シリンダー組み立てはこちらをご覧ください。ページに飛ぶ
2.リップス ヤマハ72ccSPLチャンバー
チャンバーはリブラプロと迷った結果、実績のあるリップスを採用。
ボアアップ専用チャンバーはいろいろ種類があり、その中でシリンダーの性能をより引き立てるモデルを選んだ。
チャンバーはヤマハ72ccSPL、ボディーはスチール素材でサイレンサーはロングタイプ。SPLモデルは他のチャンバーと比べると、全域で1馬力以上パワーが出てパワーバンドもかなり広く扱いやすく、結果速さにつながる優秀なモデルです。
チャンバー取付はこちら
インプレッション
まずセルでエンジンをかける。歯切れのよい乾いたいかにも2STらしい音が出ている。
音量はぶん回してもそれほど大きくなく、これなら白黒のパンダとお友達になりにくいだろう。
エンジンは使っているエンジンオイルによって若干特性が変わるけど、低中速は純正なみのトルクをもっていて力強く車体を引っ張る。
さらに回転数を上げパワーバンドへ突入すると、リアサスが一気に沈み約70ccとは思えない爆発的な加速をする。正直、不意に入ると危ないぐらい加速するので要注意だな!
パワーバンドは8~9千回転が立ち上がり、12千回転までパワーが出ているのを確認している。ちなみにそれ以上はエンジンを壊したくないのでセーブ。
街中を走るには全開にすることなく、車を余裕でリードできるストレスのない走りが、ワインディングへ持ち込むと軽い車体にパワーのあるエンジンの組み合わせでキビキビとスポーツ走行ができてどのシーンに持ち込んでも面白く最高に満足するバイクへと仕上がりました。
RZ50 絶版2ST車の維持と今後
ここまで約15年間維持と数々のチューニングを施したRZ50の今後は一言でいうと現状維持。これに尽きます。
21年現在、社外パーツはもともと少ないのがより少なくなり、手に入るのはチャンバー(リップスとリブラプロ)とポッシュのCDIぐらい。あとは、リップスのボアアップキット(多分在庫限り)
この社外品も手に入るのは今のうちで、近い将来廃盤になってもおかしくはないと思います。原付チューニングを引っ張ってきたデイトナのボアアップキットが廃盤になったのは衝撃的でした。
一方純正部品も欠品が目立ち、発電関係やミッション系などいろんな部分が手に入らない状態が起きています。
また自分自身がストックしている部品も数少なくこれからの維持はさらに厳しくなります。今後は適度に乗って、エンジンをぶち壊さないよういたわりながら、永い間乗れるようにと思います。
次の整備、またエンジンに手を加えます
バイク整備 ヤマハ RZ50 ボアアップシリンダー交換 レース仕様から純正加工ボアアップシリンダー換装