焚火にモミガライトを使ってみた モミガライトの特徴とオガライトとの燃焼比較 【キャンプ用燃料・薪の種類】

焚き火用の燃料に何かないかと探していたら
「モミガライト」というのを発見しました

モミガライトをいつものオガライトと同時に燃やし燃焼実験をします

モミガライトの特徴を探ります!!

 

その前にモミガライトって何?

 

 モミガライトはコメを脱穀した際に出るもみ殻を加圧、加熱成型した固形燃料です。

 成型時に化学物質は使っていないため、燃焼時は変なにおいや有毒な成分が出ることはありません

 

 大きさの比較でどちらも太さは同じ、長さはモミガライトは10cmぐらいにカットされています。ちなみに、モミガライトは硬くて割ることは難しいです。

 

モミガライトの燃焼実験開始!

 

 オガライトとモミガライトを同時に燃やします。画像右がオガライト、左がモミガライト。

着火は、百均で買った着火剤を使用します。

 

 

 

それでは火を付けて開始します。

 

 

 

 

開始10分後、いつものオガライト(以下オガとする)は着火に成功。

モミガライト(以下モミとする)は横からの火付きが悪く着火できていない。

注)モミガライトは割ってできた端面から着火が基本だが、今回の実験では直火での燃焼になり端面着火は難しいので横からの着火とした。

 

開始20分後
モミに着火剤を追加して「やっと燃えだしたかな?」という感じ。

オガは完全に自立して燃えている。

 

 

開始30分後

モミは燃えているけど炎が全く出ていない。対照的にオガはガンガン燃えている。今のところオガが圧倒的に有利。

 

 

開始40分後

モミの位置が崩れて変わり、空気の流れも変わったのが原因か炎を勢いよく出して燃えだした。

 

 

 一方でオガは炎をほとんど出さなくなり熾火に変わった。

 

開始50分後

両者とも熾火になり、ここからはより一層静かに燃えていく。

 

 

 

開始から60分後完全に燃え尽きた

 

モミガライトは燃え尽きても大量に灰を残しているのが良くわかる。

薪ストや焚火台を使う方は、通風孔がふさがれるのであまりよくないと思われるだろう。

 

 しかしこの残った灰には、植物の細胞を強化する働きのあるケイ酸が含まれており土壌改良剤として使えます。畑やプランターに細かく砕いて利用するのもありですね。

 

対照的にオガライトは、ほとんど炭を残さず灰の量も少なく燃え尽きた。

やっぱいつものオガライトは優秀だね。

 

 

実験結果

 

モミガライトの燃焼時間はオガライトと
同様の長さを持っていることが分かりました

火持ちの良さはありますがまず着火が薪ストか
焚火台を使わないと難しく
今回のように直火だとなかなか火が点きません

火力の面では炎が出ている状態は良く
熾火になると急速に弱くなる傾向

理由として大量に出る灰にあります

灰はそのままの形で残っているため
外側から灰になり燃焼している部分がだんだんと内側に
寄ってしまって外部へ熱が伝わりにくくなるからです

大量に出る灰も灰を掻き出す手間が増えて
ちょっと苦労しそうです

 

コスパの面は今回買ったモミガライトは
一箱21kg入り、価格900円送料858円
計1758円で1758÷21=83.7

1kgあたり83.7円に対しオガライトは
15㎏で1408円なので
1kgあたり93.8円と少し高い

コスパ面ではモミガライトが少し有利ですが
個人的に使い勝手が悪いので総合的に判断して
オガライトを使用する方が良いと断言できます!

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