朝、4月もすでに10日過ぎている。凍えるほど寒くはないが、朝方はまだ冷え込んで東北が暖かくなるのはまだ先の話かな。
この日は、本州最北端の土地に足を踏み入れる。まっ、そこ行く前に下北半島を行きと帰りで、1周するようにしたいのでこのまま北上し東側の海沿いを通るルートをとった。
下北半島
まずは国道394号線で六ヶ所村へ。小川原湖を出てすぐに、嫌な天気になった。雨が降り出しこのまま進むかどうしようかちょっと悩んだ、今日は晴れの予報のはずなんだけどなぁ…
多分通り雨だと思いこのまま進むことにした。走るにつれて天候が回復し一安心。湖を過ぎると、沼がいくつもある何とも珍しい場所に出てきた。
沼にかかる橋を渡ったり、周りの景色は良かったり走っていなかなか楽しい。いくつも沼(最初は湖だと思っていた)があり景色に変化があるこの地形はかなり珍しいと思う。
六ヶ所村を過ぎてからは、県道を使ってさらに北へ向かう。
道の両脇には、クマザサが生い茂り北海道の道と変わらない様子。
道もこんなに真っすぐ、交通量もほぼ皆無でのんびり走るのに良いコースだ。この道を軽快に進んでいく。
程なくして下北半島の東側
尻屋崎灯台に着いた
ここは県道からゲートの先の牧場兼国定公園内だ。真っ青な海を横手に、シンボリックな灯台にたどり着いたわけだがここからの景色は別格。
函館方面を見ると、もしかして函館山が見えているのかな。
さすがにそこまでは見えないか、恵山らしき山も見えてないし。
しかし、北海道の大陸が目の前にあるのは実感できる。灯台のほかに、名物になっている生き物がいてそれが「寒立馬」だ。(かんだちめ)
寒立馬は尻屋崎に放牧されている馬で、見た目は足が短めで胴が太い。背丈は自分より高く2mぐらいはある(メスはやや小さい)
足は太くてかなりの筋肉質、蹄も雪に埋まらないようにか、かなり面積が大きい。
カメラの質が悪くて相当小さく映っているが、実物は結構大きい。ちなみに触ったり、近づくことは避ける事。後ろ足で蹴り飛ばされることになるから写真はある程度距離を取ってからがベスト。
尻屋崎は、数少ない希少な動物である寒立馬を見れる貴重な場所となっている。ここはツーリングにおすすめだな。
本州最北端の町
尻屋崎からは県道6→国道279で海沿いを走り西へ進む。
快走路はしばらく続いて、いくつもの町を通り過ぎ距離を稼ぐ。
そおして大体2時間ぐらいの道のりを経て
ついにここまで来ました!
本州最北端 大間町 大間崎
「いや~ここまでよく来たなぁ~」。雪や雨で足止めを食らい自宅を出て1か月経っている。
海は青く、地平線の向こう側には北海道が映る素晴らしい景色が広がっている。小さな灯台が建つ「弁天島」も存在感がある。景色を眺めつつ、ちと歩きまわった。
そして今日の寝床となる場所は、町内にある大間崎テントサイトだ。立地の良さはなかなかの物、最北端の碑からわずか5分足らずで周りをぐるりと家に囲まれ安心感がある。
サイトは広くて何張りでも行けそう、地面は芝生で柔らかめ。乗り入れはできないが、隣が駐車場で荷物の運搬には困らない。
駐車場も広くて、20台は置ける。
自分だけなら、ベンチの隣に設営するのも有りかと。
この日は風がかなり強く、風よけになりそうな物のそばに設営したいところだが良い場所がない。
仕方なくトイレの横に立てた。風向きが北からなのがきつい…
トイレ側に設営したので、炊事場少し遠くなってしまった。このキャンプ場の炊事場は屋内にあり、綺麗なテーブルにイス、100円玉で使えるガスコンロ(業務用のでかいやつ)がある。
今まで見てきた中で1番の設備の良さだと思う。そして、そんなキャンプ場が無料で利用できるのはうれしい限りだ。維持にかかわっている方々に感謝したい。
強風の中、テントを立てて荷物を降ろしたら、フェリー乗り場がある方へ出かける。サイト周辺では買い物ができないからだ。
大間のお風呂
時刻は午後4時、そろそろ風呂の時間だ。この時間帯に風呂に行くのは2つ理由があって、1つ目は暗くなりすぎると道を間違えたり、見落としたりがあるから。
もう1つは、湯冷めを防ぐこと。温泉まで徒歩圏内ならいいが大抵そうはいかない。ある程度の距離を走ることになるので、気温が低い時間帯は避けたい。
「おおま温泉 海峡保養センター」町役場から国道で東へ進み、ファミマのある交差点を右に曲がれば行き着く。
料金380円を払い中へ、広い脱衣所と大きな湯船の内風呂がある。湯はちょい熱め、他はサウナと水風呂でシンプル。
ロビーもそうだが、全体的に広く開放感のある空間は落ち着く。雰囲気も良いし、ここはおススメ。
館内のレストランで食事もできて、看板メニューは大間のマグロと大間牛だ。大間牛うまそうだが値段は1万超え…とても手が出せない。余裕がある人はどうぞ!
とても温まる湯のおかげで、しばらくは体が暖かった。テントに戻ってきて飯食ったら寝よう。
晩飯は地元スーパーの弁当。
これがかなりの美味、ほんと東北のスーパーは自分好みのものが多いな。
さて、腹も膨れたところでそろそろ寝るとしますか。このあとの行き先は、旅の折り返し地点となる北海道。明日進むかまだ大間に残るか決めていない、「さあどうしようか」と横になってそのまま就寝。