一人旅8日目の朝、明日から天気が良くないので便利な所で連泊できるところを探す。熊本市まで出て国道3号線を南に進む、宇土市、八代市に入りここから人吉市に方向を変える。球磨川のすぐわきを通る219号線はツーリングには良い道だと思う。きれいな川を横目に自然を感じつつ走れて、運が良ければ線路を走る列車が見れる。
人吉市に到着、ここには宿泊の候補にしたキャンプ場がある。徒歩数分で風呂に、近くにはスーパーがあって連泊するには良さそうだが立地の悪さで今回は断念。川に高台を作ってその中がサイトになっている、増水の事を考えるとここはまずい。
鹿児島県伊佐市へ
人吉市から次の候補地の伊佐市へ足を運ぶ。熊本県のちょうど県境にあるこの街は、田舎過ぎずそこまで都会かと言うと、そうでもなくなんか丁度いい町並みで気に入った。
2番目の候補地のたかくまライダーズ野営場に到着する、位置的には市街地から離れた高熊山の南にある。立地は良好、他に野営場は知らないし、今から移動は無理なので今日からここに3泊することに。
受付は大口温泉高熊荘で済ます、1泊600円で1回温泉が無料で入れるチケットをくれる。他に、かなりかっこいいステッカーと観光用に豪華なパンフレットまで付いてくる。
温泉のすぐそばに乗り入れ可能なサイトがあり、芝生でまぁまぁの広さ。水道も流し台付きで、水は普通に飲める。トイレは仮設1機とちょっと不便かな。買い物は市内に下りればコンビニとスーパーが2件と不自由なし。コインランドリーもタイヨー(スーパー)の手前にあって洗濯中はブックオフで時間を潰すのに良い。
人里から近くてそこまで隔離されてなく、程よく自然もあってなかなかいいロケーション。近くの牛舎から風向きによっては臭いが来てしまうのは何とも言い難い。
そうこうしてサイトに戻ると、人が増えている。ライダー4人と車の方が1人、単独の方もいれば2人組の方もいる。夕方になって風呂に入って夕食を済ませてゆっくりしていると2人組の方に「話でもしませんか?」と声を掛けられる。
ほかの方も呼び集められたみたいで、場内の全員(自分含めて6人だが)でおしゃべりをすることになった。こんなことは初めてで、初対面の方とゆっくり話をするのはなかなか貴重な体験だと思う。まぁ、ライダー同士なので固い自己紹介などは要らず、気楽に会話ができてしまう、ライダーの不思議な所だ。
何処から来たか、どこをどんなルートで回ったかと話の種は尽きない。大分、福岡から来られた方や一番遠いのが石川県から来られた方がいてびっくり。それぞれ住んでいる地域には、こんな名物があるとか観光名所があるなど情報を交換したりと実に有意義な時間だった、自分はまだあちこち回る予定なのでキャンプ場や温泉の情報も一緒に聞いていた。
楽しい時間はすぐに過ぎ、時間は夜12時を越えていた。皆さん眠たそうにして今日は限界なのでお開きになった。
皆さんとお別れ
たかくまライダーズの2日目、この日自分以外は皆さん出発するということでここでお別れになる。貴重な時間を過ごさてもらいほんとに感謝している、またいつか会えるだろうと別れ際に手を振って見送る。
誰もいなくなったキャンプ場は、寂しいの一言に尽きる。出会いと別れは旅の醍醐味の一つなのかもしれない。
天気予報は外れていい天気が続くようだ、さて今日は何をしようかな。