バイクで一人旅 九州編 その7

 天気も良いし、伊佐市の名所を少し回ってみよう。1つ目はこの野営場の近くにある高熊山
場所は近いものの、
山までの道は狭くよく注意して通行しよう。頂上まで行くと駐車場があり階段を使ってさらに上に登る。登りきると何か巨大な岩が見えてきた、これは何なのかと近づいてみるとそばに看板がある。これを見ると答えは一目瞭然。

頂上付近

 

 ここはかつて西南戦争の舞台となった地域で、かなりの激戦地区になり必死に戦うも明治政府に敗れ、薩摩藩士たちが敗退することになった所である。140年経った今も弾痕が生々しく残っている、この辺りには塹壕も掘られていて、ここを死守せんとする様子が伝わる。

 歴史好きなら立ち寄ってみると良い、ここは隠れた名所になりそうで、当時の傷跡が観れるのは大変貴重だと思う。

 また、ここからは大口市街地が見渡せる。晴れていればいい景色を見れるのは間違いない。

午前中はまだ曇っている

 

東洋のナイアガラ

 次は、伊佐市南にある曾木の滝を見に行く。特に料金もかからず、駐車場に留めてそこからは公園内を歩いて滝へ。公園は、よく手入れが行き届いて芝生もきれいだ。春には桜、秋には紅葉と花見のスポットにもなっている。

 歩くこと10分ぐらい、壮大な滝が姿を現す。

曾木の滝

 

 「日本にもこんな所があるのか」と思ってしまう程の光景で見とれてしまう。流れる水の量は多くごうごうと音を立てていて、さすが東洋のナイアガラと呼ばれることはある。

遊歩道

 

 遊歩道の一部は、ガラス張りになっていて下が透けて見える。

 宙に浮いてるような、なんだか不思議な感じがする。

 

 

 

 

 

向こう側には新曾木大橋が見える

 

 曾木の滝は見ごたえありで、見に来て損はないだろう。いい景色が観れて満足した。公園内の売店でアイスを食べながら一休み、GWも残り2日(自分には関係ないけどね)結構な客の数で賑わっている。人が増えてきたのでそろそろ退散しよう。

 




 

チャリダー

 観光を終えて野営場に帰ってくると、一人の自転車乗り(チャリダーとも言う…よね)の方がテントを張っていた。
話をすると隣の市から来られていた、鹿児島の各地を走り抜けて明日に帰る予定で、GWを満喫しているみたいだ。

 話は装備類に移り、自転車ならではの道具の選び方や、パッキングの仕方を教わった。装備を減らして軽くしたい自分にとっては為になる、自転車はバイクより積載が少なく、重量があると疲れにつながるので装備選びはシビアだ。

 もう一つおまけにと、キャンプ場の情報ももらった。なんとこの方、鹿児島県内のキャンプ場を知り尽くしていて、これから行く予定のキャンプ場の事を詳しく聞いたり、ロケーションの良い所を教えてもらったりと非常に助かるし心強い。

 2日目も観光と新たな出会いとで充実した日だった。明日は滞在3日目で最終日、時間の流れは速い。

 

3日目

 

 この日は昨日出会った自転車の方がここを去るので、少しばかり話をして、別れの挨拶を済ませた。朝起きると木の枝か、葉っぱを使って起用に笛を吹いていたりなんかかっこいい人だなぁと思う。しかも、めちゃくちゃうまいし…
また鹿児島に訪れた時に会えると良いなぁ。

 初日からそうだが、夕方や朝にここの管理人がサイトに来て色々と話をしてくれる、短い髪を金髪にしていてなかなかイカしてる。もちろんちゃんとした常識人で、やさしく接してくれる良い人なので誤解はしないように。趣味は自分と同様、バイクに乗りキャンプ道具を積み、日本中を駆け巡っている。

 それゆえにこのキャンプ場はライダーにとって使いやすく工夫している部分が結構ある。今後はもっと施設を充実させ、便利なキャンプ場に仕上げるようなのでどうなるかがすごく楽しみ。これは期待大だね。

 今日は明日の出発に備えて、食べ物とかの補充やら散らかったテント内の掃除でもして最終日はまったりと過ごそうかと思う。

 こんな感じで最終日は過ぎ去り、GWも今日で終わり野営場には誰もいなくなった。明日はどんな日になるかな