販売が低迷していた125ccクラス、そんな中スズキが世に送り出したアドレスv125。
軽量、コンパクトな車体にハイパワーなエンジンを載せキビキビした走りと、小回りの利きで通勤快速として一躍大ヒット!!
販売数を押し上げ、125クラスブームの火付け役になりました。
今回はそんなアドレスの紹介です。
スズキ アドレスv125 L3
ブログ内の一人旅でおなじみのアドレスv125(以下アドレス)。型式はL3、要するに最終型。2005年の発売から生産終了になる2017年まで販売されたロングセラー。各部を見て行こう!
最初にフロント周り
フロントタイヤは10インチで小回りが良く、狭い場所でのUターンは簡単。
サイズは90/90―10。
サスペンションはストローク量は普通、構造故に十分確保できない。効きは柔らかめで、街中では不満はない。しかし、路面が悪いとギャップをもろに拾ってしまう。フルボトムすることもしばしば。
そして、ブレーキはシングルディスクに1PODキャリパー。効きは一人乗車なら不満はないが、荷物を載せたりと車重は増えると効きが不足していると感じる。その反面、コントロールは抜群に良い。
ハンドル周りは実にシンプル。メーターも、スピードと燃料計とFI警告灯、ウインカーインジケーターがある。
サイドミラーの視界は非常に良好、その分幅がありすり抜けがしにくい。フロントポケットは、左右に500㎖のペットボトルが入る大きさで便利。
ヘッドライトはノーマルでは暗くて危ない、市販のLEDやHIDにすると改善されると思う。ただ、振動がもろに伝わるので寿命に影響するだろう。
次は、メットイン。ヘルメットにベンチレーションがないジェットヘルメットなら難なく入る。
フルフェイスだとちょっと無理。内部は前モデルのシガソケの跡が残っている。自分はここに、バッテリーから配線を引いて各種の機器を使えるようにしている。
シート下には給油口があり、位置は車種によってまちまち。給油のたびにシートを開けるのが結構めんどくさい荷物が載っているならなおさらだ。シグナスがうらやましいぜ。
エンジンと駆動系
初期型に比べるとパワー、トルクともに落ちている。余計な規制のおかげで実にもったいない。
排気音は小さく、走ると気にならないほど。環境には優しいだろうが、小さすぎて気付かれず逆に危ない。
駆動系はウエイトローラーが重く、低回転で変速しているのが実際に乗ってみるとよくわかる。出だしは、初期型の様な鋭さは無いものの遅いとは感じない。
そのままアクセルを開けるとスルスルと加速していく。60キロ付近で谷があるのが気になる、特に上り坂になると顕著で、一度速度が下がるといくらアクセルを開けても加速してくれない。
谷は、間違いなく騒音と加速騒音規制の影響だ。谷の解消はウエイトトローラーの変更で良くなりそう。
リアタイヤは、フロントと同じマキシスのMAPROが標準で装着されている。タイヤに関して不満はない、銘柄も変更不要。サイズは90/100―10。
お次にリアサス、2人乗りを考えてか1人乗車時にはやや硬めかなと感じる。
リアビューはすっきりとまとめられている。
リアキャリアも使い勝手が良くいい仕事をしてくれている。
シート高は740mmと足つきは良好。フレームはスクーターではよくあるアンダーボーン。荷物を載せ、右左に切り返すとフレームがねじれてちょっと怖い。
実燃費
一人旅ではリッター45~50キロと燃費の良さが際立っている。一方街乗りは30後半~40前半をキープしている。発進停止を繰り返すので、悪くなるのは当たり前。
カタログスペックは、52キロ(国交省届)WMCTモードは41.6キロでほぼカタログ値と同じ。タンク容量は6Lで航続距離は250キロは確保できる。
ちなみに、慣らし運転中は56キロをマークしている。できるだけ平らな道で、発進はゆっくりとしてアクセル開度はパーシャル、スピードはメーター読み50キロを維持した状態という条件でだ。
評価 十分に満足
不満は所は少々あるにしても、コミコミで20万前半で買える手ごろな値段と、必要十分な性能で買って良かったと思う。
今時点で故障はなく耐久性は良い。今後どこまで距離を伸ばせるか楽しみ。もう新車は買えないが、中古で買ってメンテナンスしつつ乗るのも楽しいはずだ。その時、良い相棒になるのは間違いない。
関連記事
整備関連
スズキ アドレスV125 バッテリー交換と方法 台湾ユアサバッテリー