リップス製チャンバーのサイレンサーを
オーバーホールします
この記事ではサイレンサーのオーバーホールの仕方を紹介します。ショップに出すのも良いですが、それではお金がかかります。ちょっとでも節約したいなら自分でやるのも手ですよ。
最初に取り掛かる作業は、リベットを外す工程になります。
ボール盤があれば安定した作業ができますがなくても良いです。
リベットの外し方は、表面からドリルで穴を開けてペンチで頭を取れば外せます。使うドリルは、リベットの頭の直径から考えておそらく下穴5mmのリベットが使われていると思います。
ここで、5mmのドリルを使うこともできますが、ずれて穴を開けた場合下穴が広がってしまいます。こうなると下穴が使えずリベットで留めることができなくなります。これを防ぐために、4.5mmのドリルを使うことにしました。
リベットが取れたら、カッターで隙間を埋めるコーキング材をはがします。
リベットとコーキング材をはがしたら
次の工程へ
いよいよ中身と対面の時が来ました。
引っ張っても出てこないならパイプが刺さる方を叩くと出てきます。
グラスウール固定用の針金を取ります。
そして、パンチングメッシュからグラスウールを取ります。
中はやはり燃え残りのオイルでべっとりしてます。油汚れはパーツクリーナーで簡単に落とせますのでささっときれいにしましょう。
↑これが清掃後です↑
ここまで来たら作業は折り返しです。
適度な大きさに切ったグラスウールを巻いていきます。
グラスウールはホムセンにあった適当なやつを買いました。触ってもチクチクしないタイプです。加工はカッターで切れます!
同じように針金で固定。SUS304,0.9mm
固定出来たら、パイプに差し込みリベットで留めていきます。
最終工程のリベット留めと
コーキング
オーバーホールも大詰め。リベット打ちを8か所やります。
リベット打ちで注意することは何もありませんが、ハンドリベットじゃ1回で引き切らないので2回引いてカシメてます。
リベットが打てたら、パイプの前後にある隙間を埋める作業にかかります。
隙間埋めるものはシリコン系のコーキング材で良いです。今回はそこらへんに転がっていた、コーキング材を使いました。
色はクリアが目立たなくてお勧めです。気にしないなら何でもいいと思う。
隙間を埋めたらオーバーホールは終わりです
完成後、装着して音を確かめるとちょっと大きめ。黄色のウールを使ってないからこの音なのか分からんけど、次は巻き方などを変えて音が変化するか実験してみたいと思う。
余談ですが、この作業をショップに任せると工賃2000円かかります。(昔は1000円とリーズナブルだった)それに往復の送料が乗っかります。送料は自分の所では往復約3000円、工賃含めると5000円にもなりかなり痛い出費になります。
自分でやれば技術も身に着くし、節約になるのでやって損はないです。
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YAMAHA RZ50 5FC 転倒してラジエターに穴が開きました ロックタイトのパテで修正して埋める