リミッターカットに欠かせないパーツ
CDI
2種類のCDIのレビューです
チューニングの基本 CDI
デイトナ プログレスレーシングCDI
毎度おなじみのデイトナCDI、幅広い車種に展開していてお世話になった方が多いんじゃないかと思います。
この青色はデジタルではなく、アナログCDIでデジタルの様な高性能はない。実際に着けて乗ってみると、低中速はスカスカで高回転域になるとパワーが出ている。
チューニング内容に寄るがパワーバンドは1万から1万2000回転ぐらい。「早くなった」を演出したいがためにこの特性になったのかという印象を受ける。
町乗りでは、高速域も必要だが低中速はもっと大事で、ここがないデイトナCDIはもたもたしてライダーの不満につながる。
はっきり言うとあまり良いCDIとは言えない。リミッターカットできるけど、点火時期がいまいちだ。
POSH デジタルスーパーバトルCDI
POSHからはいくつか出ているCDI、純正CDI併用のは良い結果になりそうでなかったのでこちらを選んだ。
このCDIはフルデジタルでかなりの高性能。マップが4つ選べて、純正チャンバー使用時の低速重視と高速重視、社外チャンバー使用時の低速重視と高速重視が選べる。
MAP1(社外高速)で走ってみると、デイトナとは大違いで低中速域でしっかりとトルクが出ている。そのまま回転は上がり高回転域に達する。
高回転域のパワーと伸びはデイトナに譲るが、回転数なりのパワーが出てレッドゾーンに入っても良好。
このCDIならレースでも十分、勝ちに行けるんじゃないかと思う。高回転型が良しとされるレースでも、実は中速域もしっかりしてないと早く走れない。コーナーの立ち上がりや、低速コーナーではっきりと差が出でしまうからだ。
CDIまとめ
2つのCDIを比べて、どちらが速く走れるかもう分かっているかもしれませんが、ポッシュのデジタルCDIの圧勝です。
高速域を確保しつつ、しっかりと中低速域にトルクを出している特性がストリートでもサーキットでも性能を発揮してどこからでも加速でき、車体を前に前に押し出してくれます。
いつでも加速できるという事は、強力なアドバンテージになりサーキットならタイム向上、ストリートなら低中速域のトルクを生かした快適な走りができる。
YECのCDIが一番良いとされた時代があったが、現在ではとうに生産終了されて手に入らない。その代わりになるのが、ポッシュのデジタルCDI、点火時期がYECに近いため完全な代替品にはならないがYECの跡をトレースしてくれるはず。
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