14日目、この日は知床峠を下ってしばらく海沿いを伝って内陸に向かう。峠とあって、てっぺんまでず~っと上りが続く。
遠くに見えるのは羅臼岳かな?
野営場には、外国人登山キャンパーがいたので、もしかするとここを登るつもりなのか気になった。
で、
割と早く着いた。まずは記念撮影。この先はず~っと下り、非力なマシンにはちょっとした休憩になるかな。
この展望台からの景色はまさに絶景。羅臼岳はもちろん海の奥にちらりと国後島が見える。このあたりの山々も見ごたえ有り。秘境は伊達じゃない。
そこから少し下る
こんな景色はまず見られない。そしてこれと同じ景色はもう二度と見れないだろう。
何とも幻想的で雲海に浮かぶ山々、国後島の上空は虹色に輝いていた。夢中になって写真を撮っていた。
中標津町 開陽台
知床峠は適度なコーナーが続く良いワインディングだった。調子に乗ると、どこかへぶっ飛んでしまうので適度にセーブして走ろう。
羅臼町に出ると霧が立ち込めてきた。峠の反対側に来ただけでこんなに違うのかとびっくり。国道335→標津町から272に乗り換え中標津町へ。
都会とあんまり変わらない街並みの中標津町から、道道69→774→975の順で、今日の観光スポット開陽台に向かう。その前に、ぜひ行っておかなければならない場所がある。それは北19号線だ。
牧場横を真っすぐに伸びるこの道は、中標津の名物であり開陽台とセットで訪れる人気のスポット。
開陽台側から撮るとこんな写真が撮れる。ジェットコースターの路もすごいけどこっちもすごい。
19号を走れば開陽台はすぐそこ。展望台になっている展望館2階へ上がる。
もっと晴れていれば、どこまでも続く地平線が見れるがこれでも絶景に変わりない。駐車場反対側は武佐岳や俣落岳が創る連なった山々が構えている。
展望館1階に、何ともおしゃれなカフェがやっていてジェラートやドーナツ等販売されている。体の冷え切った自分には、冷たいものは堪えるのでここは断念。また、そぐそばにキャンプ場が作られている。
立て看板に詳しく書いてないので、詳細は分からないが受付はなく、もしかしたら料金はかからないかもしれない。
地面は芝生、辺りには何もないから十分な食料調達と風呂は済ませておいた方が良いと思う。
屈斜路湖 和琴半島
開陽台からの道のりは、道道150→885で国道243に出てあとは道なり。今日の寝床は屈斜路湖の和琴半島にある和琴半島湖畔キャンプ場だ。入り口は案内板で迷うことはないと思う、入って右に進んだ先にある小屋で受付。
1泊450円。サイトは湖周辺になりあまり湖に近いと、雨が降って水面の上昇で水没するのでなるべく陸地に設営すること。
設営完了
サイトの奥の方に設営したのでトイレと炊事場が遠い。次は買い出しか…ここから一番近いセコマを調べるとなんと川湯まで行かないとないみたい。
距離にして20キロはある。少し走ればあると思っていたけどまさか片道30分コースになるとは…ちょっとなめてた…
「まぁ、まだ時間もあるし、まっいいか」
買い物に使った湖の横をはしる道道52号線は起伏もきついコーナーもなく、両脇には木が高く生え走っていて実に爽快。ここは優秀なツーリングロードだ。
サイトからの景色は良く、こんな環境でゆっくりとキャンプ生活ができるとは、恵まれているなぁとしみじみと思う。せっかくだし、散歩でもしよう。
湖畔を歩いてると発見してしまった。そう、ここには温泉が湧き出ている。そんでだれでも自由には入れるのだ。
近くに土産屋もあり、ちらほらと観光客が。ハイシーズンになると激混みの予感がするべ。
のんびりしたり、散歩したりでもう午後4時。そろそろ風呂に行かなくては。この湖の周りは、そこかしこから温泉が湧きで出て、川湯に出れば温泉街になっているぐらい。こんなのかなり珍しいんじゃないかな。
目星をつけている温泉があるので直行。
自分が選んだ温泉はココ三香温泉。場所はキャンプ場から近く、ナビをよく見つつ畑横の道路を進んだところにある。古めの建屋に入ると経営者の方が出てこられ料金を支払う。脱衣所は手作り感あふれる見た目でちゃんとロッカーもついてる。
撮影禁止のため写真はないが、露天風呂のみ実にシンプル。だがこれが良い、いままで露天はあんまり興味もなくあっても入らないことが多かったがここは何かしっくりくる。解放感と辺りの景観からか、初めて「露天は良いなと思った」
源泉かけ流しの湯はちょっと熱め、底には湯花だろうかなんかじゃりじゃりしている。水面にはトンボが飛んでいる。ゆっくりと時間が過ぎていく。
こんなに趣のある温泉はあまりないだろう、正に「通」も絶賛する温泉に間違いない。ここを選んでよかった。