窓用エアコンで実験 冷房か除湿か つけっぱなしかこまめに消すか 設定温度1度下げて1日運転 電気代と消費電力

窓用エアコンで気になる消費電力と快適性
使い方でどうなるか
調べてみました

 

少しでも電気代を節約したい
もっと快適に過ごしたい

こんな悩み、疑問を少しでも解決できるように
解説していきます

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実験内容はよく話題に上がるものを選び
3つ実験しました

1 冷房か除湿か

2 付けたままが良いか、こまめに消すか

3 設定温度を1度上げて運転する

この順番で実験解説します

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1 エアコンは冷房が良いか除湿が良いか

 

実験の内容と条件

部屋の広さ 9畳 断熱材等無し

設定温度は両方27℃ 運転時間は12時間

天気は連日続く晴れ 最高気温34℃ 最低温度26℃

 

初めに除湿運転から実験開始です

朝10時スタート

室温 27.6℃

湿度 74%。

 

 

 

2時間後 室温 27.1℃

湿度 62%

消費電力 0.5kwh

 

開始9時間 室温 28℃

湿度 59%

消費電力 2.22kwh

 

開始12時間 実験終了
室温 28.8℃
湿度 59%
消費電力 2.94kwh

 

 

除湿で12時間運転してみました

次は冷房で運転します

 

この日も朝10時から開始。

室温 28.5℃

湿度 61%

 

2時間後 室温27.8℃

湿度 66%

消費電力 0.57kwh

 

 

9時間後 室温 27.9℃

湿度 66%

消費電力 2.35kwh

 

 

12時間後 実験終了
室温 27.5℃

湿度 69%

消費電力 3.22kwh

 

 

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冷房か除湿かどちらが良いかの結果とまとめ

 

除湿 消費電力 2.94kwh

   湿度 60%をキープ

冷房 消費電力 3.22kwh

   湿度 60後半をキープ

半日使ってみて除湿の方が消費電力が冷房より0.28kwh低くなりました

室温と湿度は、除湿はあまり温度を下げずに湿度を下げることができます、冷房は温度は下がりますが湿度はそのままになるようです。

快適に過ごすには湿度が深く関わってきますので、少々温度が高くても湿度が低い除湿の方が良いと判断します。

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ここでちょっとした小ネタをひとつ

理想の湿度と窓用エアコン除湿時の運転サイクル

 

一般的に快適に過ごせる湿度は40~60%と言われています。

住んでいる地域や住居の作り、季節の変化で難しい面もありますが50%前後に保つと良いでしょう。

湿度が低ければ温度がいくら高くても良いわけではないので注意が必要です。

ちなみに今借りている一戸建ては、山の方から湿気が下りてくるのと、あまり風通しが良くなくてかなり湿気がたまりやすく湿度は基本高めでこの時期はあまり快適ではありません。

 

除湿運転のサイクル

窓用エアコンは設定温度と室温の差でサイクルが変わり次のように運転します。

設定温度より2度以上高い  連続運転

設定温度から+2℃まで  6分運転4分停止の繰り返し

設定温度以下      4分運転6分停止の繰り返し

18℃以下          運転停止

 



 

2 つけっぱなしかこまめに消すどっちが良い?

 

実験の内容と条件

部屋の広さ 9畳 断熱材等無し

天気は晴れ 最高気温35℃

設定温度26℃ 総運転時間10時間 冷房

 

実験開始

こまめに消すから始めます

 

朝10時スタート

冷房を付けました

 

 

 

開始15分ぐらい

外出するので、いったん消しました。

 

 

 

11時半、帰ってきてエアコンを着けました。

運転時間 10分

停止時間 1時間15分

 

1時5分 

また外出で消す

運転時間 1時間35分

 

 

5時45分 帰宅
また着ける

停止時間 4時間35分

 

 

この先外に出ることがないので夜8時で実験終了。

運転時間 2時間20分

 

 

運転時間合計 4時間5分

着ける消すの動作は2回ずつ行っています

消費電力 2.1kwh

 

次はつけっぱなしで10時間運転します

 

朝10時開始

この日も晴れでとにかく暑い。

 

 

10時間後

 

夜8時実験終了

 

 

 

 

消費電力 3.69kwh

 

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つけっぱなしかこまめに消すかの
結果とまとめ

実験結果 消費電力と差はいくらか?

こまめに消す 消費電力 2.1kwh

つけっぱなし 消費電力 3.69kwh

3.69-2.1=1.59

1.59kwhの差が出ました

結果は、「こまめに消すこと」が節約につながることが分かりました。単純に運転時間が短くなったこと、一番暑い時間帯は消していたことが要因と考えます。

逆に付ける消すの動作が短い時間で繰り返すと、部屋の温度を一番高い所から設定温度まで下げるという電力を多く消費する運転となり効果はないと思います。

つまり「こまめに消す」の効果的な使い方は、外出時間の長さで決めると良いです。

部屋の温度が上がり切ってしまう外出なら消す、上がり切らない程度の外出なら付けたままが効果的です。

 

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3 設定温度を1度上げて運転する

条件と内容

天気 晴れ 最高気温35℃

設定温度 26→27℃

運転時間 24時間

 

では実験開始

朝9時スタート

風量は真ん中の弱風

 

 

 

3時間50分後

消費電力 1.02kwh

 

 

 

14時間後の翌朝7時

消費電力 2.64kwh

 

 

 

24時間後

消費電力 5.90kwh

ここで実験終了

 

 

 

 

設定温度1℃上げて運転した結果

 

消費電力は5.9kwhとなりました。

この消費電力と、前回実験した26℃で24時間運転した消費電力とで比べるとこうなります。

27℃設定 5.9kwh   26℃設定 6.69kwh

6.69-5.9=0.79  

金額に換算すると 1kwh=30円としたら

30×0.79=23.7   1日あたり23.7円の節約

1か月、30日にすると711円の差が出ます

正直な話、1000円以上差が出るかと思っていましたが予想より低くてちょっとがっかりでした。

「ちりも積もれば」という言葉がありますが、やや効果は低いと感じます。それならと設定温度を上げればもう少し金額に差が出るでしょうが今度は体の方がしんどくなってしまいます。

室内で脱水症状となることも考えられますので、無理に上げる必要性は無いかと思いました。

少しのお金で快適性と健康が手に入るなら、もちろんこちらを取りますし何より健康が一番大切ですよね。

 

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まとめと一番節約できる使い方

 

これまでの結果を考慮すると

除湿で運転して外出時間にあわせてこまめに消す

これが快適性と節約を両立した理想の使い方となります。

設定温度は体調に大きく関わってくるので無理に上げる必要性はありません。一度試して、できそうなら続けて、悪くなりそうならしないという意識で良いと思います。

 

実験して以上の結果が出ました。

少しでも実験結果が皆さんの疑問を解決できたでしょうか?

これからも物価上昇で家計を圧迫することが予想されます。手軽なことから節約して出費を抑えていきたいですね。

 

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