アドレスv125のブレーキパッド交換
SBS ストリートセラミック
小径ローターに、片押し1podキャリパーと制動力の面で厳しいアドレス。消耗は結構進んでいくので、忘れずにパッド残量を確認しましょう。限界を迎える前に交換が最良です!
ブレーキ系統の分解、キャリパー取外し
キャリパーを留めているボルトを外し、キャリパーを取り外す。
クリップをピンからペンチで取る。
4mmの六角レンチでピンを抜く。
これでパッドが取り出せる。
外したパッドは限界を迎えていた。走行距離は19000km。メタル主体の素材なので驚異的な持ちを見せている。
外した部品の掃除
組む前に、掃除は必須となる。ピストン裏は細く切ったウエスを巻き付けてゴシゴシ。
掃除する箇所はピストン外周と支えになっている板バネ、ピンとマウントの摺動部だ。最低でもこれぐらいはしておくこと。
ブレーキ系統の組み立て
組む前に、パッドの当たる部分とピストンの外周にシリコングリスを塗る。
マウント摺動部はモリブデングリスを塗る。シリコンは極圧かつ金属同士の潤滑は塗膜が薄く柔らかくて向いていない。
グリスアップしたらマウントをセット!
次はパッドの装着。パッドの裏、シムにモリブデングリスを塗る。
シム単体で部品が出ないので、社外品パッドを使う場合使いまわしになる。
ピストンを奥まで押し込んだ状態でパッドの取り付けにかかる。板バネにしっかりと確実に取付ること。
パッドが付けれたら、モリブデングリスを塗ってピンを通す。
適度なトルクで締め付けてクリップで固定する。
作業は終盤、パッドとの間にローターを入れる形でボルト穴位置まで差し込む。
この時、どうしても入らない場合ピストンをさらに押し込んで隙間を作ってあげよう。
最後に締め付けて組み立ては終わり。
トルクは25n.。
組み立て後は必ずすることがあります!
作業後は、ブレーキレバーの操作でピストンをパッドに当たるまで出してください。これをしないと1発目のブレーキが効きません。
ピストンを出して、極低速でブレーキが効くかも必ず確認してください。しっかり確認ができてない状態での運転は事故になります。
もう一つ、パッドの慣らしも必要です
交換時、ローターとパッドは馴染んでなく隙間が空き効きもイマイチです。最初の数十回は優しくブレーキングをして慣らしてあげましょう。
最後に、ブレーキ系統の整備は一つでも間違えると大事故につながります。確実さが常に求められます、確実に正確に組まれているか確認しながら作業をして下さい。
次の整備
スズキ アドレスV125 6000km走行後 エンジンオイルとオイルフィルター交換
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