RZ50のブレーキパッド交換
パッドの残量を確認するのは忘れがちになります。パッドがすり減り、バックプレートでローターをガリガリ削る前に交換しましょう!
作業は分解→清掃→組み立ての3つの工程でやります。
ブレーキの分解
まずは、キャリパーとマウントのボルトを外す。
順番は、キャリパー→マウントの順。
ボルトを外すと分解できる。ローターから抜けにくいときは、ちょっとキャリパーを押してピストンを引っ込めると良い。
外したパッドはまだ使えるけど、鳴きがひどいため交換する。
キャリパー、マウントの清掃
外した部品たちは、とにかく汚れている。ウエスとか狭い場所は綿棒できれいにしていこう。
掃除しにくいピストン裏は、細く切ったウエスで図のようにすると簡単に清掃できる。
バケツに中性洗剤で、じゃぶじゃぶ洗うのは良いと思うけど水気を飛ばすエアガンが使えないと無理。水がいつまでも付いているとか、完全に飛ばせてないと錆の原因になるため個人的にはお勧めしない。
拭くだけにするのが何も残さないので一番良いと思う。
パッドを組付けてブレーキ周り組み立てる
組み立て前にシリコングリスを塗る箇所がある。まずはパッドを保持するこのプレート。
そして、ピストン外周だ。錆予防に内側も塗って良い。(但し薄く塗ること、外周は分厚く)
パッドをマウントに取り付ける。今回はSBSのストリートセラミックを使う。
向きや位置に気を付け取り付ける。
ローターが入る隙間を空けてるのもコツ。
次は、鳴き止め用にモリブデングリスをパッド裏へ塗る。
そしたら、マウントをセットする。ボルトで仮締めする。
お次は、キャリパー。
キャリパーボルトはピンも兼ねているので、モリブデングリスをピンに付けて締める。
ボルトを締めるトルクは、マウント35Nキャリパー27N。
締め付けたらこれで組み立ては完成。
作業の終わりに絶対やること
パッドを交換して「はい終わり」ではない。最後に超重要な作業が残っている。それは、ブレーキレバー操作でピストンを出して油圧がちゃんとかかることとブレーキが効くことを確認すること!
これをやらないと、間違いなく事故ります。ブレーキ関係は一つのミスも許されません、それが初めてやる作業でもです。自信のない方は、素直に整備士に頼みましょう。
パッドの慣らし
パッド交換したら、最初は効きません。あたりが出て馴染むまでいきなりハードなブレーキングはやめて、初めの何十回は優しくブレーキをすること!
次の整備
YAMAHA RZ50 5FC リップス製チャンバーのサイレンサーを交換する