旅は8日目、自分のテントの近くに泊まっていたライダーたちと、話をしたり情報をもらったりと交流は楽しい。この日は美深を離れて、日本海側へ向かう。
275号線の途中に朱鞠内湖という湖があるので寄っていこう。美深町からだと30分ぐらいはかかるかな。道道528号線に移りここから展望台へ。
展望台からの景色は、湖全体を見渡すことはできないが良い、せめて曇り空じゃなければという思いがわいてくる。少し行ったところの湖畔キャンプ場は、広大な敷地と良好なロケーションで評価が高いみたい、今回は泊まれないのが残念だ。
三毛別ヒグマ事件
275から239号線に移る。海沿いに出る前に必ず寄って行きたい場所がある。道道1049号線の行き止まりまで行くとそこに着く。ここは大昔に国内最悪の獣害事件の起こった土地であり、風化を避け後世に伝えるため、当時の現場が再現されている。
周りは草木で覆われ、今にもヒグマが出て来そうな雰囲気であまりゆっくりと見学ができなかった。その中に駆除されたヒグマとその当時の家が建つ。家の中に入ると土間にかまど、一段高くなっている所(ここはリビングのようなものか)梯子がかかっていてさらに高い所に登れるようになっている。(ここは何に使っているか全く想像がつかない、家が壊れるかもしれないので梯子には登らないこと)
日中でも薄暗く、屋根や壁は藁で出来ている。これでよく越冬出たなという造りで、強度もなさそうヒグマに襲われたらひとたまりもない。
事件の詳細をウィキペディアを読んでから行くとより一層理解できて良い。人と野生動物とどう共存するか考えさせられる場所でもある。
それともう一つこれに関連して、行ってみたのが苫前町郷土資料館だ。
ここには開拓時代の道具や生活用品、他に太平洋戦争の遺品(だったかな?)も展示されている。そして別の場所には、三毛別ヒグマ事件の資料もあり理解を深めることができて、捕獲されてたヒグマの中では、最大の大きさを誇る北海太郎のはく製がある。いまにも動きそうなぐらいのリアルさで牙も立派に生えている、これに襲われるのは勘弁だ。
オロロンラインから町内に少し入った場所にあり、入館料300円、事件跡地とセットで訪れると良い。
とままえ夕陽ヶ丘キャンプ場
今日の野営地はここ。小高い丘の上にあるこのキャンプ場は、名前の通りサイトから眺める夕日がきれいなのと、町中にあるので便利ともあって人気も高く利用客が多い。
明日から天気が悪いので3泊する予定。サイトは管理棟より北がオートサイト、南がバイクと自転車のサイト。悪天候が心配だと相談すると、管理人さんのご厚意で管理棟の軒下にテントを張らせてもらった非常にありがたい。
トイレは管理棟の側、炊事棟はすぐそばにあり屋根付きで水は飲める。サイトは舗装された道路が通っていてそのわきにテントを張る形になる。地面は芝生でバイクは乗り入れできないが、そぐそばの道路に停められるので、ほとんど乗り入れしたのと変わらない。ゴミも捨てられて非常に助かる。
買い出しは、町内のセコマで済ます事。ホットシェフもあって商品は充実している。
予約は閑散期だったのでしていない、繫忙期には一度空きを確認した方が良い。1泊500円。近くの風呂も500円。
風呂はサイトから歩いて直に行けるようになっている。
とままえ温泉ふわっとは、道の駅も併設されてレストランとホテルもありなかなか豪華だ。
温泉は内風呂3つと露天、足湯もある。あまり大きな風呂ではないが、黄色く濁った塩分多めの湯は温度はちょい高めで湯冷めしにくい。湯上りは塩分のおかげでべとつきがちょっと気になる。
日が沈む時間になって、夕陽を期待して海辺に行くと、なんと空が曇って夕陽が全く見えない。朝は青空が見えていたのに残念な結果になった。まぁ、仕方ないか…
キャンプ場2日目
今日から7月、北海道に短い夏がやってきた。天気は悪く雨が降っている。外に出られないので、テントの中でひたすらごろごろ。
濃い霧に包まれて視界が悪い、しかしこんな光景を見るのは初めて。
7月になったらあれの季節。
あれとは毎年ホクレンが発売している、ホクレンフラッグを買い集める季節だ。北海道を4つの地域に分け、4種類のフラッグが販売されている。旗を括り付け、はためかせながら疾走するのが定番らしい。ライダーには必須のアイテムだ。
この苫前は青色の地域、少し走った所にホクレンがある。何とか買いに行けないか天気の動向を観察すると、10分ぐらい雨が途切れる時間帯を見つけた。
んで、光の速さで買いに行き見事にGET! 思ったより長い、40cmはあるかという大きさ。あまり小さいと目立たないからこの大きさが妥当なんだろう。残り3本絶対に集めてやる。
∗ここで注意、フラッグは取り扱いのあるホクレン給油所でかつ給油しなければ買えない。HPやチラシで要確認。数も決まっているため、もたもたしていると売り切れになってしまう。